当会計事務所ではおすすめの法人口座18選を選出しましたが、その中で一番おすすめはGMOあおぞらネット銀行です。
なぜなら、全銀行の中でも審査難易度が低めで法人口座開設がしやすく、さらに手数料が最安の水準だからです。
そのため、私は税理士として税理士会主催の「新設法人説明会」などの会社設立セミナーなどで登壇することもありますが、おすすめの法人口座について質問を受けた際には「最初はGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設すべき」と回答しています。
(参考)法人口座おすすめ厳選2社の比較表
GMOあおぞらネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | |
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総合評価 | ( 9.7点 ) | ( 9.6点 ) |
書類提出方法 | web提出 | web提出 (郵送になる場合も) |
必要書類 | 身分証明書 事業確認書類 | 身分証明書のみ |
口座開設スピード | 最短即日 | 最短翌日 |
店頭手続 | 不要 | |
審査難易度 | 最低 | |
振込手数料 (同行宛て) | 無料 | |
振込手数料 (他行宛て) | 129~145円 / 件 | 130~145円 / 件 |
ATM手数料 | 月5回無料 110円 / 1回 | 110円 / 1回 |
ペイジー対応 | 対応している | |
社会保険料口座振替 | 可能 | 不可 |
労働保険料口座振替 | 可能 | 不可 |
ダイレクト納付による納税 | 可能 | |
会計ソフト連携 | 主要ソフト網羅 | |
詳細 | 詳しく見る | 詳しく見る |
公式サイト | 公式HP | 公式HP |
- 直近の口座開設件数が1年で5万件超であり1番起業家から選ばれている
(東京商工リサーチより、日本で毎年約13~15万の法人が設立されている中での5万件) - 常設キャンペーンで月20回の振込手数料が無料
(会社設立から1年間 or 口座開設から3ヶ月間 いずれか長い方の期間) - 全銀行の中で各種手数料が最安
- 最短即日で口座開設が可能
- 社会保険料・労働保険料や税金の口座振替・ペイジーに対応
- 日本政策金融公庫の融資金返済の口座振替に対応
- 「あんしんワイド」という圧倒的に使いやすい融資制度がある
私自身も上場企業の財務部長として様々な法人口座の利用経験がありますが、GMOあおぞらネット銀行が1番使いやすく、自社でも利用しています。
GMOあおぞらネット銀行では、お得なキャンペーンも実施中であるため、法人口座を作るなら今のうちがおすすめです。
また、当会計事務所では「個人事業主の法人成り」や「独立開業」された方に向けた法人口座の選び方や審査のポイントも紹介しているので、必ず最後まで見てください。
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/ 振込手数料最安 \
2014年 EY新日本有限責任監査法人 入所
2021年 ニューラルグループ株式会社 入社
2022年 株式会社フォーカスチャネル取締役 就任
2024年 太田昌明公認会計士・税理士事務所 開業
2024年 ARMS会計株式会社 代表取締役社長
前職では上場会社の経理財務部長として勤務し、現在は経理・財務支援サービス会社を経営しています。
現職・前職では多数の法人口座管理経験があり、経理財務業務と会計業務のフロー構築は得意分野です。
法人口座おすすめランキング18選
法人口座おすすめランキング18選は、次のとおりです。
なお、各金融機関の分類ごとのメリット・デメリットは後述で紹介していますので、そちらをご参照ください。
以下、おすすめの法人口座をそれぞれ紹介します。
当サイトの評価基準
当サイトでは、次の基準に基づき各銀行の法人口座を評価しています。
指標 | 評価内容 |
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口座開設速度 | 申請~口座開設までの早さ。各銀行の公式サイトでの公表値、及び独自インタビューによる回答を評価し、口座開設までの時間が早いほど高評価とする。 |
審査通過率 | 法人口座開設審査の通過率。独自インタビューによる回答を評価し、審査通過率が高いほど高評価とする。 |
手数料 | 法人口座の各種手数料。各銀行の公式サイトでの公表値、及び独自インタビューによる回答を評価し、各種手数料が安いほど高評価とする。 |
ビジネスローン | ビジネスローンの使いやすさ。各銀行の公式サイトでの公表値、及び独自インタビューによる回答を評価し、ビジネスローンが使いやすいほど高評価。 |
口コミ評判 | 利用者の口コミ・評判。評判が良いほど高評価とする。ただし、明らかに事実に反する・偏向のある口コミは評価対象から除外する。 |
私の使用感 | 筆者(ARMS会計株式会社代表:太田昌明)が実際に使用した感想を評価。上記の各指標に誤りがないことの裏付けとしても確認している。 |
法人口座おすすめ1位:GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行の基本情報
口座開設の手続き | オンラインで24時間365日対応 必要書類は郵送不要でweb提出で完結 |
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口座開設スピード | 最短即日 |
審査 | (難易度:最低) バーチャルオフィスOK 固定電話不要 面談不要 |
振込手数料 | 同行宛て:無料 他行宛て:129~145円 / 件 |
ATM手数料 | 月5回無料 110円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 無料 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 定額自動振込 社保口座振替 労働保険口座振替 |
GMOあおぞらネット銀行の運営会社情報
サービス名称 | GMOあおぞらネット銀行 |
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運営会社 | GMOあおぞらネット銀行株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 山根 武 |
設立日 | 1994年2月28日(日債銀信託銀行として) |
ネット銀行事業開始日 | 2018年7月17日 |
資本金 | 241億2,996万円 |
事業内容 | インターネット銀行事業 |
本店所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス |
GMOあおぞらネット銀行の口コミ
評価 | GMOあおぞらネット銀行の口コミ |
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法人口座の必要な機能は十分に揃っていて、メガバンクなどに見劣りしない。 | |
手数料が他の銀行と比べても圧倒的に安くて使いやすかった。 | |
起業したばかりでも審査に通る可能性が高いので、スタートアップに優しいと思った。 | |
アプリが便利でスマホから支払いができるのは便利でした。 | |
メールでの2段階認証があり、セキュリティ面で安心感があった。 | |
法人口座開設が1週間以内でできたので、直ぐに支払ができた。 | |
カスタマーセンターが混んでいると、問い合わせの返事が遅いときがありました。 | |
どのネット銀行もそうですが、給与振込に対応していないのだけどうにかしてほしい。 | |
WEB上で一括振込を行う際に、振込先の名義が口座番号から自動で反映されないのが不便だった |
GMOあおぞらネット銀行は、会社設立直後の起業時に最もおすすめの法人口座です。
なぜなら、年間13~15万の法人が設立される中、そのうち4割以上の5万口座超がGMOあおぞらネット銀行で開設されている実績があるからです。
(※日本全国の毎年の法人設立数は、東京商工リサーチのデータを参照)
そのため、私自身の設立法人でも、散々迷いましたが、GMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設して利用しています。
結果、一番良かったので満足して利用しており、当会計事務所に会社設立の相談に来る人に対しては、GMOあおぞらネット銀行を最初に口座開設することをおすすめしています。
会社設立をすると、役所などへ届出をしたり、取引先との取引(支払)などがすぐに発生します。
法人口座がないとそもそも手続自体ができなかったり、取引先との信用問題(取引が開始できない)にも関わります。
この点、初期コストを抑えられ、「手間がかからず、最短即日」で法人口座開設ができるGMOあおぞらネット銀行はクライアントからも評価を頂いており、非常におすすめできます。
GMOあおぞらネット銀行の特長を見る
- 直近の口座開設件数が1年で5万件超であり1番起業家から選ばれている
(日本で毎年約13~15万の法人が設立されている中での5万件) - 常設キャンペーンで月20回の振込手数料が無料
(会社設立から1年間 or 口座開設から3ヶ月間 いずれか長い方の期間) - 全銀行の中で各種手数料が最安
- 最短即日で口座開設が可能
- 社会保険料・労働保険料や税金の口座振替・ペイジーに対応
- 日本政策金融公庫の融資金返済の口座振替に対応
- 「あんしんワイド」という圧倒的に使いやすい融資制度がある
- 創業支援に積極的。ビジネスマッチングや請求書処理サービスなど附帯サービスが充実
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法人口座おすすめ2位:住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行の基本情報
口座開設の手続き | オンラインで24時間365日対応 必要書類の郵送が必要 (ただし、運転免許証があれば提出書類なし) |
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口座開設スピード | 2週間程度 (ただし、運転免許証があれば最短翌日) |
審査 | (難易度:最低) バーチャルオフィスOK 固定電話不要 面談不要 |
振込手数料 | 同行宛て:無料 他行宛て:130~145円 / 件 |
ATM手数料 | 110円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 無料 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 定額自動振込 |
住信SBIネット銀行の運営会社情報
サービス名称 | 住信SBIネット銀行 |
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運営会社 | 住信SBIネット銀行株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 円山 法昭 |
設立日 | 1986年6月3日(住信オフィスサービス株式会社として) |
ネット銀行事業開始日 | 2007年9月24日 |
資本金 | 310億円 |
事業内容 | デジタルバンク事業 BaaS事業 THEMIX事業 |
本店所在地 | 〒106-6219 東京都港区六本木三丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー |
住信SBIネット銀行の口コミ
評価 | 住信SBIネット銀行の口コミ |
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振込手数料が130~145円で安いのがありがたい。振込手数料をかなり削ることができた。 | |
スマホから簡単に振込手続きができるので、外出時の急な支払いのときにも便利だった。 | |
法人口座開設を全てオンラインで完了できるのは良かった。書類の郵送の手間はかかりますが、それでも他の店頭へ行かなければいけない銀行より全然早いです。 | |
スマート認証NEOというセキュリティで、ログインや支払時の安全面が高いと思った。 | |
バーチャルオフィスでも法人口座開設ができた。 | |
メガバンクだとインターネットバンキングの使用料が毎月ごとに数千円かかるけど、ネット銀行は無料なので助かります。 | |
振込手数料が1ヶ月に何回か無料になってくれれば、もっと良いと感じた。 | |
店頭相談が全くできないのは、何だかんだ不便に感じた。 | |
カスタマーサービスへの問い合わせをしたいときに電話がつながりにくい |
住信SBIネット銀行は、店舗訪問なしに法人口座開設がサクッと行えるネット銀行です。
口座開設スピードは申請から2週間程度であり、従来型(店頭型)の銀行の法人口座開設が1ヶ月程度かかることを考えると、早い口座開設が可能です。
また、基本的に口座開設の提出書類は「口座開設確認書」と「身分証明書」の2点のみです。
ただし、代表者の身分証明書として運転免許証があれば、提出書類が無いため郵送も不要であり、最短翌日には法人口座を開設できます。
手数料も全銀行の中でもトップクラスの安さであり、会社運営に必要な機能は一通り揃っているので、最初に法人口座開設する銀行としておすすめできます。
法人口座開設から2ヶ月は振込手数料が月10回無料になるため、非常にお得です。
さらに、「振込優遇プログラム」により、2ヶ月前の「他行宛ての振込件数」の実績に応じて振込手数料が優遇され、最大130円(1件あたり)まで引き下げられます。
その他、創業融資や助成金・補助金支援サービスを提携企業と展開しており、コーポレートカード作成にも対応しているため、非常に万能です。
ただし、社会保険料等の口座振替は未対応というデメリットがあります。
それでも、十分な機能・サービスを備えており、口座開設して損しない銀行です。
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法人口座おすすめ3位:楽天銀行
楽天銀行の基本情報
口座開設の手続き | 最短5分でWeb申込可能 必要書類は郵送が必要 |
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口座開設スピード | 約2週間 |
審査 | (難易度:最低) バーチャルオフィスOK 面談不要 固定電話必須 |
振込手数料 | 同行宛て:52円 / 件 他行宛て(3万円未満):150円 / 件 他行宛て(3万円以上):229円 / 件 |
ATM手数料 | 220~275円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 無料 |
支払手続の容易さ | ペイジー(ただし、国税・社会保険料は未対応) 総合振込 給与振込 定額自動振込 |
楽天銀行の運営会社情報
サービス名称 | 楽天銀行 |
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運営会社 | 楽天銀行株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 永井 啓之 |
設立日 | 2000年1月14日 |
ネット銀行事業開始日 | 2001年7月 |
資本金 | 32,616百万円 |
事業内容 | 電子メディアによる銀行業 |
本店所在地 | 〒108-0075 東京都港区港南2-16-5 NBF品川タワー |
楽天銀行の口コミ
評価 | 楽天銀行の口コミ |
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IPアドレスを指定して、登録したIPアドレス以外から銀行操作を受け付けなくさせる機能は便利だった。万が一、出張などでPCを紛失してもリスクを軽減できるので安心感があった。 | |
権限変更の手続きなどがオンラインで直ぐに完了するので便利だった。 | |
ネット銀行としては珍しく給与振込に対応しており、給与の払い漏れが起こらずに済んだ。また、摘要欄の表記を1件1件キュウヨと入力せずに済んだ。 | |
暗証番号を間違えてロックがかかってしまった場合、解除までに時間がかかるのが不便だった。営業日を跨ぐことはないけど、15時に先方に着金を間に合わせたいときは焦りました。 | |
ネット銀行あるあるだと思いますが、担当者がいないので何かトラブルがあった際や相談したい場合などは従来型の店舗がある銀行の方が良いと思いました。 |
楽天銀行はオンライン+書類郵送で法人口座が開設可能な銀行です。
審査も他のネット銀行と同様に書類審査のみであり、面談はありません。
口座開設スピードも申請から2週間程度であり、従来型(店舗型)の銀行より早く口座開設することが可能です。
このように、口座開設に手間がかからず、手数料の安いため、創業直後の会社や零細企業におすすめできる銀行です。
ただし、ネット銀行の中で唯一、法人口座の開設に固定電話の登録が必須である点は注意が必要です。
一方で、他のネット銀行と比べて、より規模が大きい企業向けの機能が充実しています。
例えば、給与振込は他のネット銀行ではあまり提供されていないサービスですが、楽天銀行は利用可能です。
また、セキュリティも、IPアドレスを利用したログイン制限やアクセス管理が可能となっています。
そのため、財務担当者に業務を任せたい会社や、従業員数が増えてきた中小企業者にもおすすめできます。
法人口座おすすめ4位:PayPay銀行
PayPay銀行の基本情報
口座開設の手続き | オンライン完結 必要書類の郵送が必要 |
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口座開設スピード | 最短3日 |
審査 | (難易度:低) 面談不要 固定電話任意 バーチャルオフィスは基本NG |
振込手数料 | 同行宛て:55円 / 件 他行宛て:160円 / 件 |
ATM手数料 | 3万円以上の利用:0円 / 1回 3万円未満の利用:165~330円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 無料 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 定額自動振込 |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の運営会社情報
サービス名称 | PayPay銀行 |
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運営会社 | PayPay銀行株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 田鎖 智人 |
設立日 | 2000年9月19日 |
ネット銀行事業開始日 | 2000年10月12日 |
資本金 | 722億1千万円 |
事業内容 | インターネット専業銀行 |
本店所在地 | 〒163-0440 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル39F |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の口コミ
評価 | PayPay銀行の口コミ |
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ネットで簡単に開設できてペイジーも利用できるので、創業直後はこれで十分に機能が揃っていると思います。 | |
海外仕向送金・被仕向送金の機能が充実すると嬉しいです。 |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)はオンライン手続で法人口座が開設可能な銀行です。
口座開設スピードは最短3日であり、スピ―ディな口座開設が可能です。
また、審査難易度は低く、手数料はネット銀行の中でも安い水準なので、創業直後におすすめの銀行の1つです。
ただし、法人登記がバーチャルオフィスの場合、他のネット銀行よりは審査が厳しくなります。
なぜなら、「会社実態の確認資料」として「主たる事務所の建物賃貸借契約書(バーチャルオフィス不可)」の提出を求められるからです。
バーチャルオフィスで申請するには、具体的な業務内容が記載された会社HPがあり、かつ、設立後半年を経過している必要があります。
その他、借入は会社の業歴が2年以上が必要であるため、運転資金(借入)が必要な事業を営む人は他のネット銀行の口座開設をおすすめします。
法人口座おすすめ5位:りそな銀行
りそな銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 必要書類はweb提出 |
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口座開設スピード | 約2週間 |
審査 | (難易度:低) 原則面談不要 固定電話任意 バーチャルオフィスOK |
振込手数料 | 同行宛て:330円 / 件 他行宛て:605円 / 件 |
ATM手数料 | 0~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 3,300~7,700円 / 月 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
りそな銀行の運営会社情報
サービス名称 | りそな銀行 |
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運営会社 | 株式会社りそな銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 岩永 省一 |
設立日 | 1918年5月15日 |
資本金 | 2,799億 |
本店所在地 | 〒540-8610 大阪市中央区備後町2丁目2番1号 |
りそな銀行の口コミ
評価 | りそな銀行の口コミ |
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他のメガバンクとは異なり、ベンチャー企業にも積極的な融資姿勢を見せてくれて好感が持てた。融資の審査も過去のりそな銀行との取引状況などを考慮してくれるため、長く付き合える銀行だと思った。 | |
企業年金・iDeCo、デビットカード、人材紹介サービスなど、りそな系列のサービスの営業が多かったです。 融資を引き出すのに仕方がないことですが、預金取引は取引先がりそな銀行をあまり利用していないので、メガバンクに比べると取引コストがかかると感じた。 |
りそな銀行は、法人口座開設に来店不要で必要書類はweb提出で済みます。
口座開設も申込から2週間程度で完了するため、口座開設まで平均1ヶ月を要するメガバンク・ゆうちょなどと比較すると、早い口座開設が可能です。
また、従来型(店頭型)の銀行としては珍しく、原則面談不要で口座開設が可能な銀行です。
そのため、都市銀行であるにもかかわらず、法人口座開設は比較的容易に可能な銀行といえます。
法人口座おすすめ6位:ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店必須 必要書類は店頭提出 |
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口座開設スピード | 約1ヶ月 |
審査 | (難易度:中) 原則面談不要 固定電話必須 バーチャルオフィス可能 |
振込手数料 | 同行宛て:100円 / 件(月5回無料) 他行宛て:165円 / 件 |
ATM手数料 | 無料 |
ネットバンキング利用料 | 550~1,100円 / 月 別途契約料金5,500円~11,000円 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動振込 社保口座振替 |
ゆうちょ銀行の運営会社情報
サービス名称 | ゆうちょ銀行 |
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運営会社 | 株式会株式会社ゆうちょ銀行 |
代表者 | 取締役兼代表執行役社長 笠間 貴之 |
設立日 | 2006年9月1日 |
資本金 | 35,000億円 |
本店所在地 | 〒100-8793 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 |
ゆうちょ銀行の口コミ
評価 | ゆうちょ銀行の口コミ |
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ゆうちょ銀行同士であれば、回数制限はあるが振込手数料が無料なのが良い。他行宛てでも、他の銀行より手数料が低めなので使いやすい。 | |
法律などの制限のためか、融資サービスが一切ないのが不便。また、法人口座も1,300万円までしか預金ができないので、会社が成長してきたら使いづらくなる。 |
ゆうちょ銀行の法人口座開設には、店舗による必要書類の提出が必要です。
また、審査通過したとしても、口座開設には申込から約1ヶ月かかってしまうデメリットがあります。
ゆうちょ銀行の審査は貯金事務センターという場所で行われ、特に提出書類の形式面も厳しく審査されるため、少しでも不備があると審査落ちします。
余談ですが、私は前職の仕事で貯金事務センターに書面で問い合わせすることがありましたが、「代表取締役社長」の「社長」が記載漏れ、「建物名の漢字が少し違う」などで、待たされた挙句に差戻しされたことがあります。
そのため、「急ぎ」かつ「確実」に法人口座開設をしたい場合、ゆうちょ銀行はあまりおすすめできません。
一方、振込手数料は(他行宛て)1件当たり165円とネット銀行並みに安いという最大のメリットがあります。
したがって、サブの法人口座として開設する使い方が良いでしょう。
そのほか、法人口座の通常貯金(普通預金)の預入限度額が1,300万円までなので、注意が必要です。
法人口座おすすめ7位:みずほ銀行
みずほ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 店頭手続も可能 面談必須(店頭・web) 面談後の書類郵送が必要 |
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口座開設スピード | 1~2週間 |
審査 | (難易度:中) 面談必須 固定電話任意 バーチャルオフィス可能 |
振込手数料 | 同行宛て:0~440円 / 件 他行宛て(3万円未満):490円 / 件 他行宛て(3万円以上):660円 / 件 |
ATM手数料 | 0~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 5,500~22,000円 / 月 別途契約料金27,500円~55,000円 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
みずほ銀行の運営会社情報
サービス名称 | みずほ銀行 |
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運営会社 | 株式会社みずほ銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 加藤 勝彦 |
設立日 | 2013年7月1日 |
資本金 | 1兆4,040億円 |
本店所在地 | 〒100–8176 東京都千代田区大手町1丁目5番5号 |
みずほ銀行の口コミ
評価 | みずほ銀行の口コミ |
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創業して数年の間もない会社ですが、営業担当の人が積極的に情報提供や融資等の提案をしてくれた。 | |
ビジネスマッチングや将来の設備投資やM&Aに向けての助言、審査部の説得ポイントなどを営業の人が教えてくれる。銀行員の人が優秀。 | |
ベンチャー企業で積極的に融資を検討してくれましたが、借入の継続審査は少し難易度が高いと感じました。 |
みずほ銀行は法人口座開設に来店不要で、web申込と書類郵送で口座開設手続ができる銀行です。
ただし、口座開設審査で面談(web面談可)は必須となります。
もちろん、来店での口座開設手続・面談をすることも可能です。
口座開設スピードはメガバンクの中では早く、申請から1~2週間程度で法人口座を持つことができます。
また、メガバンクの中では創業直後の会社に優しく、スタートアップ支援に力を入れています。
(ただし、創業者の信用・実績が重視される)
そのため、(取引先の都合等で)メガバンクの法人口座が必要な場合、みずほ銀行は狙い目です。
法人口座おすすめ8位:三井住友銀行
三井住友銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 書類はweb提出(郵送も可能) 面談あり(電話・店頭) |
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口座開設スピード | 約1ヶ月 |
審査 | (難易度:中) 面談あり 固定電話任意 バーチャルオフィス可能 |
振込手数料 | 同行宛て:110円~440円 / 件 他行宛て:495円~660円 / 件 |
ATM手数料 | 0~330円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 0~22,000円 / 月 別途契約料金0円~55,000円 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 (インターネットバンキングのプランによる) |
三井住友銀行の運営会社情報
サービス名称 | 三井住友銀行 |
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運営会社 | 株式会社三井住友銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 福留 朗裕 |
設立日 | 1996年6月6日 |
資本金 | 17,709億円 |
本店所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 |
三井住友銀行の口コミ
評価 | 三井住友銀行の口コミ |
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スタートアップ企業にも積極的に融資をしてくれたり、企業価値の向上につながるビジネスマッチング、M&Aなど提案を色々してくれた。 | |
SMBC系列のサービスの提案や、新しい事業のヒント、マクロ経済のトレンドなどを教えてくれるので、物凄く良い。 | |
頭取の方針でスタートアップ・ベンチャー企業への支援が充実しており、融資の相談も受けてくれる。 | |
全般的に手数料が高いのがネック。インターネットバンキングは使いやすいもののとにかく手数料が高い。 |
三井住友銀行の法人口座開設の特徴は、web上で口座開設手続と書類提出が完結できる銀行です。
法人口座開設の面談は、電話か店頭で行われます。
ただし、「書類記載の住所に部屋番号・ビル名が無い」や「バーチャルオフィス」の場合は、webで事前申込の上、店頭での手続きが必要になります。
なお、法人口座開設のスピードは、申請から約1ヶ月かかってしまうため、余裕をもって早めに申請する必要があります。
また、振込手数料が660円(他行宛て1件当たり)と高く、インターネットバンキングのプランによって三井住友銀行の法人口座の維持費(0~55,000円)が掛かってしまうのがネックです。
一方、三井住友銀行はSMBCグループの一員として様々な法人サービスを提供しており、例えば、次のようなサービスがあります。
- スタートアップ支援
- ビジネスマッチング
- ビジネスカード
- ファクタリング
- M&A
- 企業型確定拠出年金
- 上場支援
- BPOソリューション
- オーナー社長個人への各種サービス
これらのサービスは、銀行員の人が優秀なので、会社の状況・ステージに応じた提案をしてくれます。
そのほか、相当な得意先になれれば、社長への資産運用・相続対策・事業承継などのサービス提案もあります。
ただし、上記のサービスは会社がある程度の規模に成長してから利用するものが多いです。
したがって、三井住友銀行は「業績が伸びてきたタイミング」で取引を始める(法人口座を開設する)のが良いでしょう。
法人口座おすすめ9位:千葉銀行
千葉銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店必須 必要書類は店頭で提出 |
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口座開設スピード | 最短数日 |
審査 | 難易度:高 |
振込手数料 | 同行宛て:0~330円 / 件 他行宛て:385円~550円 / 件 |
ATM手数料 | 220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 2,200円~ / 月 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 定期自動送金 社保口座振替 |
千葉銀行の運営会社情報
サービス名称 | 千葉銀行 |
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運営会社 | 株式会社千葉銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 米本 努 |
設立日 | 1943年3月 |
資本金 | 1,450億円 |
本店所在地 | 〒260-8720 千葉県千葉市中央区千葉港1-2 |
千葉銀行の口コミ
評価 | 千葉銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
千葉銀行は法人口座開設の際、必ず店舗で手続きを行う必要があります。
一方、口座開設は数日以内に完了するので、審査さえ通過すればすぐに法人口座を利用できます。
その代わり、会社設立直後の審査難易度は高いため、事業計画書や事業拠点(バーチャルオフィスは厳しい)をしっかり準備しておかなければなりません。
なお、千葉銀行の支店や営業部は、千葉県以外に東京23区(北千住・錦糸町・深川・秋葉原・新宿・品川・三越前)にもあります。
千葉銀行は、数ある地銀の中でも売上規模や預金残高でトップ3に入る銀行です。
そのため、東京都に事業拠点がある会社にも、千葉銀行の法人口座開設をおすすめできます。
法人口座おすすめ10位:関西みらい銀行
関西みらい銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 原則面談なし 必要書類はPDFで提出 大阪の特定地域に本社が無い場合、店頭必須 |
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口座開設スピード | 約1週間 |
審査 | (難易度:中) 条件を満たすと面談不要 バーチャルオフィスOK |
振込手数料 | 同行宛て:0~330円 / 件 他行宛て:605円 / 件 |
ATM手数料 | 0~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 2,200円~5,500円 / 月 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
関西みらい銀行の運営会社情報
サービス名称 | 関西みらい銀行 |
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運営会社 | 株式会社関西みらい銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 西山 和宏 |
設立日 | 1950年11月24日 |
資本金 | 389億71百万円 |
本店所在地 | 〒541-0051 大阪市中央区備後町2丁目2番1号 |
関西みらい銀行の口コミ
評価 | 関西みらい銀行の口コミ |
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審査スピードが早くて助かります。 | |
子会社の大阪本社に借入がありますが、親会社(東京)にも出張で挨拶や提案に来てくれた。 | |
ネット銀行と比較すると手数料が高い |
関西みらい銀行は、法人口座開設の手続に来店不要で、原則面談なしで口座開設を行うことが可能です。
口座開設の早さは、申請から約1週間で法人口座の開設が可能です。
また、関西みらい銀行は地銀ですが、本社がバーチャルオフィスでも申請できるのが特徴です。
ただし、関西みらい銀行が指定する「大阪の特定地域に本社が無い」場合、店頭手続が必須になります。
なお、関西みらい銀行は、大阪と大阪周辺の都道府県に加えて、東京都(新橋)にも支店があります。
そのため、東京周辺で事業を行っている人でも、関西みらい銀行の法人口座開設が可能です。
また、関西みらい銀行はりそなホールディングスの傘下であるため、りそな銀行と遜色ないサービスを受けることが可能です。
法人口座おすすめ11位:SBI新生銀行
SBI新生銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店必須 必要書類は店頭提出 |
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口座開設スピード | 約2週間 |
審査 | (難易度:高) 面談必須 |
振込手数料 | 同行宛て:無料 他行宛て:220~550円 / 件 |
ATM手数料 | サービスなし |
ネットバンキング利用料 | 1,100円~3,300円 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | 総合振込 給与振込 社保口座振替 |
SBI新生銀行の運営会社情報
サービス名称 | SBI新生銀行 |
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運営会社 | 株式会社SBI新生銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 川島 克哉 |
設立日 | 1952年12月 |
資本金 | 5,122億円 |
本店所在地 | 〒103-8303 東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビル |
SBI新生銀行の口コミ
評価 | SBI新生銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
SBI新生銀行の法人口座開設は、店頭で手続きを行う必要があります。
口座開設スピードは申請から2週間と遅くはないですが、面談必須であり、審査難易度は高いです。
その代わりサービスは充実しており、特に融資関連は専門性のある様々な商品が提供されています。
また、インターネットバンキングの手数料も比較的リーズナブルであり、他行にはない独特の融資サービスを提供しており、中には「ベンチャー企業向けファイナンス」もあります。
そのため、専門性の高い融資サービスや手厚いサポートを求める会社に、SBI新生銀行はおすすめできます。
法人口座おすすめ12位:横浜銀行
横浜銀行の基本情報
口座開設の手続き | 資料はweb提出 店舗面談が必須 |
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口座開設スピード | 2~3週間 |
審査 | (難易度:中) 面談必須 バーチャルオフィス可能 固定電話任意 |
振込手数料 | 同行宛て:0~330円 / 件 他行宛て:385~550円 / 件 |
ATM手数料 | 110~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 2,200円 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
横浜銀行の運営会社情報
サービス名称 | 横浜銀行 |
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運営会社 | 株式会社横浜銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 片岡 達也 |
設立日 | 1920年12月16日 |
資本金 | 2,156億28百万円 |
本店所在地 | 〒220-8611 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目1番1号 |
横浜銀行の口コミ
評価 | 横浜銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
横浜銀行の法人口座開設は、約2~3週間で行うことが可能です。
法人口座開設の審査手続きは、書類提出も含めて全てwebで申請することが可能です。
(一部web口座開設に対応していない店舗があるため、銀行の口座開設案内に注意してください)
ただし、書類審査後は面談必須で店舗で行う必要があります。
なお、横浜銀行は神奈川県の会社から一番選ばれている銀行ですが、東京・大阪にも支店があり、神奈川県以外の企業も法人口座開設が可能です。
特徴としては、創業者向けの支援サービスを提供しており、 法人設立5年未満の創業者には「創業サポートパック」のサービスで手数料が一定期間無料になります。
(ただし、横浜銀行との取引が少ない場合、本店口座開設が必要)
そのため、神奈川県を中心に事業を行う会社であれば、メインバンク候補として法人口座開設するのもおすすめです。
法人口座おすすめ13位:城南信用金庫
城南信用金庫の基本情報
口座開設の手続き | 来店必須 必要書類は店頭提出 |
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口座開設スピード | 1~2週間 |
審査 | (難易度:中) 面談必須 バーチャルオフィスは難しい |
振込手数料 | 同行宛て:0~220円 / 件 他行宛て:264~440円 / 件 |
ATM手数料 | 110~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 1,100円~3,300円 (プランにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
城南信用金庫の運営会社情報
サービス名称 | 城南信用金庫 |
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運営会社 | 城南信用金庫 |
代表者 | 理事長 林 稔 |
設立日 | 1945年8月 |
資本金 | ― |
本店所在地 | 〒141-8710 東京都品川区西五反田7-2-3 |
城南信用金庫の口コミ
評価 | 城南信用金庫の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
城南信用金庫は、全国の中でも有数の規模を誇る信用金庫です。
(参考:マーケティング・データベース「信用金庫の預金残高ランキング」)
法人口座開設の手続きは店頭で行う必要がありますが、口座開設は1~2週間な早さがあります。
メガバンクや地銀より「振込手数料が安く」かつ「口座開設がしやすい」ため、創業直後の法人口座として有力な選択肢の1つです。
ただし、信用金庫は取引に地域的な繋がりが重視されるため、バーチャルオフィスだと審査が厳しくなる傾向があります。
信用金庫は地域密着型の金融機関で営業担当者も丁寧な対応のため、経営相談や資金繰り相談を積極的にしたい人にはおすすめです。
ただし、城南信用金庫は以下のとおり「法人口座開設の条件」が定められ、条件に当てはまらない人は口座開設できません。
- 営業地区内に住所または事業所を有する事業者
- 従業員数300人または資本金9億円以下の事業者
※城南信用金庫の営業地域
東京都全域、神奈川県川崎市・横浜市・相模原市・大和市・厚木市・海老名市・座間市・ 藤沢市・伊勢原市・綾瀬市・平塚市・秦野市・茅ヶ崎市・鎌倉市・高座郡・愛甲郡
法人口座おすすめ14位:福岡銀行
福岡銀行の基本情報
口座開設の手続き | 基本、来店不要 窓口でも手続可能 資料はweb提出 web面談あり |
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口座開設スピード | 1~2週間 |
審査 | (難易度:中) 面談必須 バーチャルオフィスOK |
振込手数料 | 同行宛て:0~110円 / 件 他行宛て:330~550円 / 件 |
ATM手数料 | 0~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 1,430円~4,000円 (オプションにより変動) |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 自動送金 社保口座振替 |
福岡銀行の運営会社情報
サービス名称 | 福岡銀行 |
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運営会社 | 株式会社福岡銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 五島 久 |
設立日 | 1945年3月 |
資本金 | 823億円 |
本店所在地 | 〒810-0001 福岡市中央区天神二丁目13番1号 |
福岡銀行の口コミ
評価 | 福岡銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
福岡銀行は、「申請書類の提出」と「法人口座開設の面談」がwebで完結するため、手続きに手間がかからない銀行です。
口座開設の早さは申請から1~2週間であり、メガバンクより口座開設しやすいのが特徴です。
そのため、信用金庫以外で口座開設をしたいと考えている人におすすめできます。
また、福岡銀行は「九州地区の企業のメインバンク率」が1位ですが、東京・大阪・名古屋にも支店があり法人口座を開設することが可能です。
この点、福岡銀行は地方銀行の中でも預金残高(銀行規模)トップ5に入っており、創業者向けの各種サービス・融資制度も充実しているため、九州地区の企業以外が作るにも悪くはない銀行です。
法人口座おすすめ15位:三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 原則、webで完結 必要書類はweb提出 web面談必須 |
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口座開設スピード | 1ヶ月~1ヶ月半 |
審査 | (難易度:中) 面談必須 バーチャルオフィスOK 固定電話不要 |
振込手数料 | 同行宛て:110~330円 / 件 他行宛て:484~660円 / 件 |
ATM手数料 | 110~220円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 1,760円 / 月 |
支払手続の容易さ | ペイジー 総合振込 給与振込 定額自動送金 社保口座振替 |
三菱UFJ銀行の運営会社情報
サービス名称 | 三菱UFJ銀行 |
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運営会社 | 株式会社三菱UFJ銀行 |
代表者 | 代表取締役頭取 半沢 淳一 |
設立日 | 1919年8月15日 |
資本金 | 17,119億円 |
本店所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 |
三菱UFJ銀行の口コミ
評価 | 三菱UFJ銀行の口コミ |
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創業時に、意外と法人口座をすんなり持つことができた。 | |
最近は銀行の方針転換もあり、徐々にスタートアップや中小企業に力を入れ始めている。 | |
新規営業に力を入れているらしく、よく銀行が提案に来てくれる。ただし、審査は厳しくメガバンクの中でもまだ伝統的な銀行という感じがする。 | |
ビジネスマッチングなどの提案を頂けるものの、他行に比べると親身になって成約に向けて動いてくれる感じが乏しかった。 | |
BizSTATIONが使いにくい。他の銀行と比べると、極端な表現で「Windows95」みたいな画面。 | |
伝統的な業種(製造業など)には積極的な融資をするが、IT・ソフトウェア、AIなど新興企業やサービス自体が新しい業種には融資審査が厳しすぎると感じた。 |
三菱UFJ銀行の法人口座開設の手続きは、原則webで完結します。
必要書類もwebで提出可能であるため、口座開設の手間はそれほどかかりません。
また、一般的な銀行の序列では三菱UFJは1番であるため、取引先の支払口座に指定されることも多いと思います。
そのため、振込手数料や取引先の信用などを考慮して「とりあえず法人口座(普通預金)を開設してみる」のが良いでしょう。
ただし、web面談は必須であり、法人口座開設には申請から1ヶ月~1ヶ月半かかるのがネックです。
口座開設にかかる時間は、おそらく全銀行の中でも一番かかるため、スピード開設するには不向きです。
一方、インターネットバンキングの利用料は月額1,760円と相当リーズナブルですが、(私の利用した経験では)操作画面が見づらく、操作性も他行に比べると「古いシステム」という印象です。
さらに、融資は全銀行の中でも最高クラスの難易度を誇るため、ビジネスローン(Biz LENDING)以外の借入はあまり期待できません。
創業企業から見たメガバンクの「スタートアップ企業向けのサービス」という点では、体感で明らかに三井住友銀行・みずほ銀行と一線を画し、三菱UFJは消極的です。
そのため、法人口座(普通預金口座)の開設自体はそこまで難しくないですが、借入をしたい場合は他の銀行(信金・地銀)の法人口座取引を優先させることをおすすめします。
法人口座おすすめ16位:イオン銀行
イオン銀行の基本情報
口座開設の手続き | 原則対面での手続 事前のweb申請が必要 フリーメールや携帯キャリアメールでは手続不可 |
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口座開設スピード | 2~3週間 |
審査 | (難易度:低) 基本面談あり 固定電話任意 バーチャルオフィス可能 |
振込手数料 | 同行宛て:無料 他行宛て:220~440円 / 件 |
ATM手数料 | 0~110円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 2,200 / 月 |
支払手続の容易さ | ペイジー(ただし、税金不可) 総合振込 給与振込 社保口座振替 |
イオン銀行の運営会社情報
サービス名称 | イオン銀行 |
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運営会社 | 株式会社イオン銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 小林 裕明 |
設立日 | 2006年5月15日 |
資本金 | 512億5,000万円 |
本店所在地 | 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-22 |
イオン銀行の口コミ
評価 | イオン銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
イオン銀行は、「店舗型銀行」と「ネット銀行」の特徴を兼ね備えたハイブリッド型の銀行です。
そのため、口座開設や融資の審査を受ける際には、店舗での手続きが必要になります。
なお、法人口座の開設は、web申請後から約3週間を要します。
審査は原則として対面の面談が必須で、フリーメールや携帯キャリアのメールアドレスではweb手続きができません。
ただし、口座開設の手続きは簡単ですので、イオン銀行の法人営業部がある東京・大阪に拠点を置く企業は、イオン銀行の法人口座開設の検討をしても良いでしょう。
また、給与振込や社会保険料の口座振替が利用可能であり、基本的な機能が揃っているため、特段不便を感じません。
ただし、ネットバンキング利用料が月額2,200円の負担になり、API連携に対応する会計ソフトが少ない点はデメリットです。
法人口座おすすめ17位:セブン銀行
セブン銀行の基本情報
口座開設の手続き | 非公開 法人口座開設は「売上金入金サービス」の利用者に限定 |
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口座開設スピード | 非公開 |
審査 | 非公開 |
振込手数料 | 同行宛て:55円 / 件 他行宛て:165円 / 件 |
ATM手数料 | 0~110円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 6,600 / 月 |
支払手続の容易さ | 給与振込 総合振込 自動送金 |
セブン銀行の運営会社情報
サービス名称 | セブン銀行 |
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運営会社 | 株式会社セブン銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 松橋 正明 |
設立日 | 2001年4月10日 |
資本金 | 30,724百万円 |
本店所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-1 |
セブン銀行の口コミ
評価 | セブン銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
セブン銀行は法人向けの店舗がなく、「売上金入金サービス」の利用者のみが法人口座(普通預金)を開設できる仕組みとなっています。
少し他の銀行と毛色が違いますが、店舗型ビジネスを創業している会社にとって、おすすめできる独特のサービスを展開しています。
また、法人口座の振込手数料は1件あたり165円とリーズナブルで、給与振込の機能まで備えています。
そのため、支払が頻繁に発生する店舗型事業を展開している会社におすすめできる銀行です。
店舗型ビジネスを展開する事業者向けで、営業終了後に複数店舗の現金売上を銀行口座に入金できるサービスです。
各店舗の責任者が専用の入金カードを使って現金を法人口座へ預入するため、オーナーは各店舗の1日分の現金売上を効率よく集金できます。
特徴としては、セブンイレブンの店内に設置されたセブン銀行ATMを利用し、24時間いつでも入金が可能な点です。
これにより、夜間金庫を利用する手間を削減し、店舗に現金を置きっぱなしにするリスクを回避できるため、安全性を確保するために利用されています。
法人口座おすすめ18位:ローソン銀行
ローソン銀行の基本情報
口座開設の手続き | ATM入金サービスの申込必須 web申込 書類は郵送 面談不要 |
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口座開設スピード | 2週間程度 |
審査 | (難易度:低) 書類審査のみ バーチャルオフィス不可 固定電話不要 |
振込手数料 | 同行宛て:55円 / 件 他行宛て:143円 / 件 |
ATM手数料 | 0~110円 / 1回 |
ネットバンキング利用料 | 無料 |
支払手続の容易さ | 個別振込のみ |
ローソン銀行の運営会社情報
サービス名称 | ローソン銀行 |
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運営会社 | 株式会社ローソン銀行 |
代表者 | 代表取締役社長 鶴田 直樹 |
設立日 | 2016年11月25日 |
資本金 | 116億円 |
本店所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎二丁目1番1号 |
ローソン銀行の口コミ
評価 | ローソン銀行の口コミ |
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評価なし | 口コミなし |
ローソン銀行は、「店舗型ビジネスを行っている」かつ「ATM入金サービスを利用する」事業者が法人口座を開設することができます。
なお、ATM入金サービスの仕組みは、先述のセブン銀行の「売上金入金サービス」と同様です。
ローソン銀行の法人口座は、主要な会計ソフトとの連携ができず、振込は個別振込しか対応していません。
そのため、ローソン銀行の法人口座は、主に店舗の売上金を集金するための利用目的になります。
一方、ネットバンキング利用料が無料で、振込手数料が1件あたり143円と低価格なため、コスト削減が可能です。
そのため、店舗型ビジネスを展開している法人にとって、入金専用の口座として作成するのにおすすめできます。
開設する法人口座の選び方のポイント5つ
開設する法人口座の選び方のポイント5選は、次のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
開設の審査難易度が低く手間と時間がかからない法人口座を選ぶ
開設のしやすさは、法人口座を選ぶのに最も重要なポイントです。
なぜなら、会社設立直後は1日でも早く法人口座を開設しないと、会社経営に支障が出るからです。
仮に法人口座を開設できていない場合、「資本金の払込」「税務署や年金事務所等の公的機関への届出」「取引先への支払・請求」などが一切行えません。
また、法人口座を開設できないと会社としても信用にもかかわり、融資を受けたりすることができず、資金繰りにも影響を与えます。
このように、法人口座は会社的信用を得たり、健全な会社運営をするために欠かせない存在です。
したがって、口座開設のしやすさは一番大事なポイントです。
この点、全銀行の中でもネット銀行が申請に手間がかからず、審査難易度が一番低く、口座開設も1~2週間以内で完了するので一番早いです。
会社に負担が掛からない手数料が安い法人口座を選ぶ
手数料が高いと、1件1件は少額でも月額で集計すると結構な金額になります。
そのため、個人のときと同じく、会社の経費節約・利益の確保といった点で手数料が安い法人口座を選ぶのが良いでしょう。
特に、創業直後は手数料が安いネット法人口座を選んでおけば間違いないです。
手数料の目安は、ネットバンキング利用料は無料、振込手数料は1件あたり200円以下です。
ただし、注意点があり、会社の成長に伴い銀行から融資などのサポートを積極的に受けたい人は、多少手数料がかかってもサービスを受けたい金融機関の法人口座を使う必要があります。
なぜなら、銀行は融資などのサポートを行うにあたって、次の点を重視するからです。
- 法人口座の預金残高
- 他行の預金残高と借入残高の比率(バンクフォーメーション)
- 法人口座の入出金の取引件数および金額
- クレジットカードなど系列会社のサービス利用状況
このように、銀行も商売なので自社サービスを利用してくれる(特に会社の入金口座として預金してくれる)企業を優先します。
概ね、会社が持っている「銀行ごとの預金残高・融資残高」の比率に応じてサービスを利用しないと、後々会社が苦しいときに銀行サービスをスムーズに受けられない可能性があります。
したがって、会社の成長に応じて、徐々に手数料が高くても様々な銀行と取引することをおすすめします。
取引先への支払手続きがしやすい法人口座を選ぶ
(GMOあおぞらネット銀行作成画像より引用)
支払手続のしやすさは、日常業務を効率化するのに欠かせない要素です。
特に推したいのはペイジーです。
税金や社会保険の支払はペイジーがあるとかなり簡単にサクッと支払手続ができるため、ペイジー対応している法人口座を絶対に選ぶべきです。
税理士に依頼するときも、ペイジーがあると支払い業務が相当ラクになります。
(筆者が「税理士」「法人の経理財務」の両方の立場を経験した感想より)
そのほか、創業1年後など取引件数や従業員数が増えてきたタイミングで、総合振込データが見やすい法人口座や、給与振込に対応している法人口座など、支払い目的別に法人口座を開設することもおすすめです。
ビジネスローンが使いやすくて借入しやすい法人口座を選ぶ
業種にもよりますが、創業直後でも借入がしやすい法人口座を選んでおくことは重要です。
(創業者向けビジネスローンなどがあると良い)
なぜなら、会社経営では預金残高(資金繰り)が一番重要だからです。
会社は赤字でも倒産しませんが、預金残高がゼロになると事業の継続が難しくなります。
そのため、創業直後でも資本金(最初の現金)はなるべく手を付けず、設備投資や運転資金など借入で賄えるものはなるべく銀行から借入するのがおすすめです。
したがって、借入のしやすさから法人口座を選ぶ視点も大事です。
この点、GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」が一番使いやすく、おすすめです。
その後、会社の成長に応じて、ビジネスローン、信用金庫・地方銀行のプロパー融資へと取引を拡大していくのが良いでしょう。
会計ソフトとの連携がされていて記帳や入出金チェックがラクになる法人口座を選ぶ
会計ソフトと連携できないと、会計帳簿を記録する作業(記帳)がとても煩雑になります。
また、税理士に記帳を任せたとしても、チェックしたり記帳する工数がかかってしまうため、税理士報酬が値上がりしてしまうデメリットもあります。
そのため、会計ソフトと連携ができる銀行を選びましょう。
実務上の流れとしては、法人口座を選んだ後に、法人口座の連携に対応している会計ソフトを選ぶことになると思います。
法人口座の審査通過率を高めるポイント6つ
法人口座の審査通過率を高めるポイント6つは、次のとおりです。
銀行は厳しい法律で「マネーロンダリング」や「テロ資金供与」などを防止するため、会社や代表者のことを審査します。
(参考:全国銀行協会「マネーロンダリング、テロ資金供与対策」)
そのため、法人口座開設の審査(特に身元チェック)は厳しく、場合により法人口座開設を断られるケースもあります。
したがって、法人口座を開設するにあたり、会社設立からの事前準備が極めて重要です。
以下、法人口座の審査通過率を高めるポイントを解説します。
法人口座開設の必要書類を準備する
法人口座を開設するのに必要な書類は次のとおりです。
- 法人口座開設申込書(各銀行の様式に従う)
- 代表者の身分証明書
- 許認可証(該当ある場合)
- 登記簿
- 印鑑登録証明書
- 実質的支配者の該当者であることを確認できる書類(株主名簿・定款など)
- 事業計画書
- オフィスの賃貸借契約書(バーチャルオフィス契約書)
- 公共料金の領収書
- その他事業内容確認書類(会社パンフレット・契約書・納品書・発注書など)
※銀行により多少の誤差がある可能性があります
法人口座を開くためには上記書類を準備する必要があります。
よくある審査落ちの原因として、例えば「登記簿記載の代表者情報」と「身分証明書の代表者情報」の相違などの書類不備が結構あります。
そのため、書類同士の記載にそれぞれ相違や記入誤りがないようにすれば、審査落ちの確率を大分減らせます。
ただし、ほとんどの書類は会社設立の過程や営業開始に伴って自然に会社で管理する書類のため、新しく作る書類はほぼないので安心してください。
なお、事業計画書については後述で解説します。
事業計画書を作る
事業計画書は融資だけではなく、法人口座開設にも非常に重要です。
そのため、任意提出の書類だったとしても、事業計画書を提出した方が審査通過率が上がります。
以下、参考として事業計画書・会社概要のサンプルを用意しました。
(ファイル形式や文言自体は多少の加工・改変をしていますが、私がGMOあおぞらネット銀行に法人口座を開設したときのものです)
なお、GMOあおぞらネット銀行のExcelフォームについてはweb公開されているので、誰でも取得することが可能です。
事業計画書の作成ポイントは次のとおりです。
- 代表者の職務経歴を詳しく書く
- 会社のビジョン・理念・目的を言語化する
- 事業内容や商品・サービスについて詳細に書く
- 生産方法・仕入方法などを書く
- 集客方法を書く
- 資金調達計画を書く
利益計画とその裏付け説明が大事ですが、ポイントは裏付けとなる会社事業内容や代表者について詳しく書くことです。
なぜなら、先述のとおり銀行は法人口座を悪用する人を断固拒否するため、法人口座を開設する人の「会社実態」「事業の存在」を見て「反社じゃないと信用できるか」の確認をしたいからです。
その確認にあたり、反社ではない担保となるのが「代表者の人格・経験」と「事業について実行計画をどれだけ考えているか」であり、それを示すのが事業計画書になります。
また、銀行としては、法人口座を開設したのに利用されないと管理コストだけがかかってしまいます。
そのため、法人口座を開設した会社が稼いで存続し、法人口座を利用してくれそうかを事業計画書で判断します。
(これが、より多くの固定費がかかる店舗型の銀行、特にメガバンクの審査が厳しくなる理由です)
以上のため、事業計画書を作れば、法人口座開設の審査通過率は上がると言えます。
会社設立時の資本金の額を増やす
会社設立時の資本金の額を増やすと、法人口座の審査通過率が上がる傾向にあります。
なぜなら、資本金の額(自己資金)が大きいと信用力が上がるからです。
仮に資本金1円の状態で法人口座開設を申し込むと、一般的に銀行は「本当に事業をする気があるのか」「詐欺に利用するペーパーカンパニーじゃないのか」と疑問を持ちます。
そのため、資本金は会社の資金計画を考えて、事業に必要な金額(運転資金3~6ヶ月分など)を入れるようにしましょう。
なお、私は運転資金が要らない事業を営んでいますが、資本金は100万円以上入れた方がよいというのが一般的なため、何もしなくても1年は会社資金が持つように250万円を資本金としました。
ただし、資本金が1,000万円を超えると「消費税の課税事業者」に該当するので注意してください。
バーチャルオフィスを避ける
昨今、バーチャルオフィスでも会社を作ったり、法人口座開設をすることが一般的になりました。
そのため、「バーチャルオフィス不可」という銀行はかなり少なくなっています。
ただし、それでもバーチャルオフィスだと事業実態の確認ができないこともあるため、審査通過率を少しでも上げたい場合にはバーチャルオフィスを避けるべきです。
銀行は会社に何かあった場合にオフィス訪問しますが、バーチャルオフィスだと逃げられやすいと感じるためです。
固定電話を設置する
バーチャルオフィスと同様に、携帯電話(スマートフォン)が当たり前の世の中になったため、固定電話も必須ではない銀行が多いです。
ただし、それでもバーチャルオフィスのときと同様に、少しでも社会的信用力を上げて審査通過率を高めたい場合には、固定電話を準備しましょう。
固定電話があると、そこの住所にオフィスがあり、ちゃんと事業を行っていると銀行に判断されやすくなるため。
会社HPを準備する
会社HPは必須ではありませんが、HPがあると社会的信用力が高まり、会社実態や事業内容を説明する補足資料の1つになります。
なお、会社HPには以下のような情報を掲載すると良いでしょう。
- 会社概要
- 事業内容
- 資本金の額
- 提供している商品・サービス
- 代表者経歴
- 会社住所
- 電話番号など連絡先
法人口座が開設できる金融機関ごとのメリット・デメリット
法人口座が開設できる金融機関ごとのメリット・デメリットは、次のとおりです。
ネット銀行 | メガバンク | 信用金庫・信用組合 | 地方銀行 | 商工中金 | |
---|---|---|---|---|---|
メリット | 手数料が安い 審査難易度が低い 口座開設しやすい 手続がオンライン完結 口座開設のスピードが早い | 経営や資金繰り相談がしやすい 融資提案がある 大規模な取引が可能 全国に支店がある 海外取引に強い | 地元企業へのサポートが手厚い 経営相談しやすい 担当者とのコミュニケーションが活発 | 地域経済に関する事業への支援が手厚い メガバンクより手数料が安い 全国の主要都市にも支店がある | 政府系金融機関 特別な融資制度がある 情報提供や相談サポートが充実 全国に支店がある |
デメリット | 経営や資金繰りの相談がしにくい担当者の訪問等がない | 手数料が高い 審査難易度が高い 口座開設がしにくい | 手数料が高い 事業に地域性が無いと取引不可 サービスが地域に限定されている | 口座開設がしにくい メガバンクより国際取引に弱い 地域とのつながりが強くないと取引が難しい | 審査難易度が高い 口座開設がしにくい 紹介がないと取引が難しい サービスの幅が狭い |
主な取引対象の企業 | 創業1年未満 | 年商10億円以上 | 年商1億円未満 | 年商1~10億円 | 年商3~5億円以上 |
融資金額の目安 | ~1,000万円 | 数千万円~ | 数百万~数千万円 | 数千万円 | 数千万円~3億円 |
上表のように、各金融機関ごとに「主要な取引企業」が異なるため、それぞれメリット・デメリットも異なります。
そのため、会社の「年商の規模」や「融資希望金額」に応じた金融機関を選択するのがベストです。
なお、本記事では、会社設立直後はまず「ネット銀行」の法人口座を開設することをおすすめしています。
会社設立後、会社の成長に応じて取引金融機関を増やしていくのが無駄なくスムーズです。
以下、それぞれの金融機関のメリット・デメリットについて解説します。
ネット銀行の法人口座のメリット・デメリット
ネット銀行の法人口座のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
手数料が安い 審査難易度が低い 口座開設しやすい 手続がオンライン完結 口座開設のスピードが早い | 経営や資金繰りの相談がしにくい 担当者の訪問等がない |
ネット銀行は口座開設がしやすく、創業直後に1番おすすめな法人口座です。
創業直後は「法人口座を素早く保有すること」が何より重要ですので、余程のことが無い限り、必ずネット銀行の法人口座を開設すべきです。
法人口座を持たないことには、得意先との取引や、社会保険の手続きなど、会社運営をスムーズに進められません。
また、手数料も安いため、資金に負担を掛けずスモールスタートを切るためにも、ネット銀行は絶対に活用しましょう。
一方、ネット銀行には実店舗がないため、資金繰りや経営相談がしにくいデメリットがあります。
そのため、ビジネスモデルにもよりますが、会社が創業直後の時期を脱したら、メインバンクをネット銀行から信用金庫や地方銀行にシフトしていくのがおすすめです。
メガバンクの法人口座のメリット・デメリット
メガバンクの法人口座のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
経営や資金繰り相談がしやすい 融資提案がある 大規模な取引が可能 全国に支店がある 海外取引に強い | 手数料が高い 審査難易度が高い 口座開設がしにくい |
メガバンクは会社規模が年商10億円以上になった場合、多種多様なサービスを受けたいときにおすすめできる銀行です。
メガバンクの大きなメリットは、銀行員の対応(融資提案・サポート)です。
実際に、メガバンクは全国の銀行の中でも極めて優秀な人材が集まっており、「会社の状況」や「経営者の人格」などの細かい情報を全て把握した上で、融資や各種サービスの提案をしてくれます。
事業規模に応じて運転資金・投資金額が大きくなればなるほど、メガバンクのサービスが活用できる場面が増え、恩恵を受ける機会が増えます。
一方、手数料の安さや、24時間オンライン対応などで勝負すると、ネット銀行の方に分があるため、メガバンクの良さが発揮されません。
そのため、創業直後はメガバンクの恩恵を受けられず、手数料が高いというデメリットの方が際立つので、他の金融機関を選択するのが良いでしょう。
信用金庫・信用組合の法人口座のメリット・デメリット
信用金庫・信用組合の法人口座のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
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地元企業へのサポートが手厚い 経営相談しやすい 担当者とのコミュニケーションが活発 | 手数料が高い 事業に地域性が無いと取引不可 サービスが地域に限定されている |
上記のメリットから、信用金庫の法人口座は、小規模の会社が積極的に借入を行いたい場合におすすめできます。
なせなら、信用金庫はメガバンクや地銀と比較して、審査が柔軟であるため借入がしやすく、少額から実行可能だからです。
なお、銀行業界の一般論として、年商1億円未満の場合は信用金庫から融資を受けるべきと言われています。
融資金額の目安は数百万円~数千万円です。
この点、メガバンクや地銀だと銀行内部のルールや裁量権の関係により審査が厳しくなり、また審査にかかる時間も長くなる傾向があります。
そのため、個人事業主から法人成りする人や小規模な会社が借入を行いたい場合、信用金庫の利用をおすすめします。
また、信用金庫にお願いをすれば営業担当者が付くこともあり、担当者が毎月訪問して資金繰りや経営のアドバイスをしてくれる可能性も高いです。
ただし、振込手数料やネットバンキング利用料が高いため、ネット銀行と併用することをおすすめします。
参考:信用金庫の制度
ざっくり説明すると、信用金庫は地域の中小企業の発展を目的とし、地域の中小企業の発展を通じて地域社会を活性化する目的があります。
(参考:一般社団法人全国信用金庫協会「信用金庫の制度」)
そのため、一般の銀行とは異なり、法人口座開設の条件が限定されています。
- 営業地区内に住所または事業所を有する事業者
- 従業員数300人または資本金9億円以下の事業者
地方銀行の法人口座のメリット・デメリット
地方銀行の法人口座のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
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地域経済に関する事業への支援が手厚い メガバンクより手数料が安い 全国の主要都市にも支店がある | 口座開設がしにくい メガバンクより国際取引に弱い 地域とのつながりが強くないと取引が難しい |
地方銀行(地銀)は、簡単に説明するとメガバンクと信用金庫の中間に位置する金融機関です。
そのため、年商が1億円以上10億円未満の会社や、地銀の本店が所在する地域に縁のある企業に使いやすく、おすすめできる法人口座です。
また、地銀は信用金庫と異なり営業エリアの制限がなく、地元以外に東京都などの首都圏にも支店を構えていたりします。
これには、地銀として新たな顧客を開拓したり、取引(口座開設・融資・ビジネスマッチングなど)を通じた地元経済の活性化させる狙いがあります。
そうした理由により、地元企業だけではなく、次のような企業も地銀を有効活用することが可能です。
- 地方に支店を構えている、首都圏に本店がある企業
- 「地銀の本店がある都道府県出身」の経営者・財務担当者がいる企業
例えば、企業の担当者が地銀の営業担当者とコネクション(同じ学校の出身だったり、同じ地域出身などの接点)を持っていると、融資等の便宜を図ってくれる場合があります。
実際に目撃した限り地方の繋がりは相当強いため、どの銀行の法人口座を持つか迷う場合、地元の銀行の口座を持つのも有効な選択肢になります。
なお、本章では都市圏以外を「地方」と定義しています。
(参考:国土交通省「都市圏と地方の定義」)
商工中金の法人口座のメリット・デメリット
商工中金の法人口座のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
政府系金融機関 特別な融資制度がある 情報提供や相談サポートが充実 | 審査難易度が高い 口座開設がしにくい 紹介がないと取引が難しい サービスの幅が狭い |
商工中金は、中小企業支援を目的とした政策金融機関として設立された特徴的な金融機関です。
(なお、2025年6月を目標に民営化する予定)
そのため、一般の銀行や地方銀行とは異なり、メガバンクや地方銀行では対応が難しい中小企業支援や政策融資を特徴としています。
特に、「地域経済の活性化」や「中小企業の更なる成長・発展」を目指す企業にとっては、商工中金のサービスは大きなメリットがあります。
一方、サービスの幅が狭いといったデメリットがあり、特に「税理士などの紹介」がないと融資相談に行っても門前払いをされる可能性が高いです。
したがって、目安として、商工中金は年商5億円以上になったら利用を検討する金融機関といえます。
おすすめの法人口座に関するよくある疑問・回答
おすすめの法人口座に関するよくある疑問・回答をまとめました。
法人口座を作るならどこがいい?
法人口座を作るなら、GMOあおぞらネット銀行がおすすめです。
なぜなら、法人口座開設の難易度が低く、振込手数料などのコストも低く抑えられるからです。
また、GMOグループは創業したばかりの人に役立つ情報発信やサービスを提供しているため、私もGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設しました。
法人口座を開設するのに簡単な銀行はどこですか?
法人口座を開設するのに簡単な銀行は、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行です。
なぜなら、審査難易度が低く、創業直後でも法人口座を開設できるからです。
また、店舗型の銀行よりも口座開設スピードが早く、特にGMOあおぞらネット銀行は最短即日で法人口座を開設できるため非常におすすめです。
法人口座におすすめのネットバンクはどこですか?
法人口座におすすめのネットバンクは、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行です。
GMOあおぞらネット銀行は上場企業グループに属しており、住信SBIネット銀行は上場企業です。
そのため、信頼性・安全性が高いので安心して利用することができます。
また、手数料も銀行業界で最も低い水準であるため、おすすめです。
法人口座開設の審査がゆるいネット銀行はどこですか?
審査がゆるいネット銀行の法人口座は、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行です。
これらの銀行は審査がゆるく、法人口座を作りやすい銀行となっています。
なお、審査のゆるさは、以下の視点から判断しています。
- 審査の短さ=口座開設の早さ
- 審査難易度
- 面談の有無
- 必要書類の数
【比較表】法人口座おすすめ18社
法人口座おすすめ18社の比較表は、下表のとおりです。
GMOあおぞらネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | りそな銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 千葉銀行 | 関西みらい銀行 | SBI新生銀行 | 横浜銀行 | 城南信用金庫 | 福岡銀行 | 三菱UFJ銀行 | イオン銀行 | セブン銀行 | ローソン銀行 | |
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総合評価 | ( 9.7点 ) | ( 9.6点 ) | ( 8.4点 ) | ( 8.1点 ) | ( 7.7点 ) | ( 7.3点 ) | ( 7.0点 ) | ( 6.9点 ) | ( 6.6点 ) | ( 6.6点 ) | ( 6.6点 ) | ( 6.4点 ) | ( 6.4点 ) | ( 6.3点 ) | ( 6.0点 ) | ( 5.9点 ) | ( 5.3点 ) | ( 5.1点 ) |
書類提出方法 | web完結 | web・郵送 | 郵送 | 郵送 | web完結 | 店頭窓口 | web・郵送 | web完結 | 店頭窓口 | web・郵送 | 店頭窓口 | web完結 | 店頭窓口 | web完結 | web完結 | 店頭 | 非公開 | 郵送 |
口座開設スピード | 最短即日 | 最短翌日 | 約2週間 | 最短3日 | 約2週間 | 約1ヶ月 | 1~2週間 | 約1ヶ月 | 最短数日 | 約1週間 | 約2週間 | 2~3週間 | 1~2週間 | 1~2週間 | 1ヶ月以上 | 3週間 | 非公開 | 2週間程度 |
店頭手続 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 | 必要 | 非公開 | 不要 |
審査難易度 | 最低 | 最低 | 最低 | 低 | 低 | 中 | 中 | 中 | 高 | 中 | 高 | 中 | 中 | 中 | 中 | 低 | 非公開 | 低 |
振込手数料 (同行宛て) | 無料 | 無料 | 無料 | 55円 | 330円 | 100円 | 0~440円 | 110~440円 | 0~330円 | 0~330円 | 無料 | 0~330円 | 0~220円 | 0~110円 | 110~330円 | 無料 | 55円 | 55円 |
振込手数料 (他行宛て) | 129~145円 | 130~145円 | 150~229円 | 160円 | 605円 | 165円 | 490~660円 | 495~660円 | 385~550円 | 605円 | 220~550円 | 385~550円 | 264~440円 | 330~550円 | 484~660円 | 150~229円 | 165円 | 143円 |
ATM手数料 | 月5回無料 110円 | 110円 | 220~275円 | 0~330円 | 0~220円 | 無料 | 0~220円 | 0~330円 | 220円 | 0~220円 | なし | 110~220円 | 110~220円 | 0~220円 | 110~220円 | 0~110円 | 0~110円 | 0~110円 |
口座維持費用 (ネットバンキング) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 3,300円~ | 550円~ | 5,500円~ | ~22,000円 | 2,200円~ | 2,200円~ | 1,100円~ | 2,200円 | 1,100円~ | 1.430円~ | 1,760円 | 2,200円 | 6,600円 | 無料 |
社会保険料口座振替 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 |
労働保険口座振替 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 |
ダイレクト納付による納税 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 |
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※注釈
- 振込手数料・ATM手数料は1回あたりの金額
- 口座維持費用(ネットバンキング利用料)は1ヶ月あたりの金額
- ゆうちょ銀行やメガバンクなどのネットバンキング利用料は、別途契約料が取られます
- ペイジーは使える業者数等で判定
- 上記比較表は基本情報を掲載していますが、法人の状況等によって条件が変化する場合があります
- 定量的に測れない指標については、アンケート調査・データ分析などの相対評価による
- 口座振替やダイレクト納付については、以下のサイトを参照
・日本年金機構「厚生年金保険料等・国民年金保険料の口座振替可能金融機関一覧表」
・国税庁「利用可能金融機関一覧(ダイレクト納付)」
・厚生労働省「労働保険料等の口座振替納付」
- 迷ったらGMOあおぞらネット銀行一択
- 年商1億円未満なら、まずはネット銀行の法人口座を1つは開設すべき
- 地域密着型のビジネスの場合、ネット銀行にプラスする形で信用金庫・地方銀行1口座を開設しておくと便利
- メガバンクは年商10億円以上の規模でない限り不要だが、国際業務・官公庁相手のビジネスをするなら開設する
- 融資を申し込んだ銀行からは、審査通過すると勝手に法人口座開設を勧めてくるので、会社設立の初手はネット銀行でOK
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